流れ

昨年の9月の着工から足掛け7ヶ月ようやく完成致しました。

既存の樹木を活かし、前の庭にあった景石や土台の切石、灯籠、手水鉢、飛石等を使いながら平面図に基づき、自分のセンスと直感、それに一子相伝の技を信じながらここまで造って参りました。

ようやく完成を迎えることができ、今まで味わったことのない達成感を得て、この仕事をやってきて良かったとつくづく感じております。

また、これだけの立派な建物と日本庭園が東根へのインバウンドに少しでも貢献できれば、すごく喜ばしいことだと思っている次第です。

前置きが長くなりましたが、出来上がった作品をじっくり堪能してください。

東の杜の案内板です。このような配置になっております。

土台の切石を再設置した石畳。所々欠けているところはゴロタ石を貼って馴染ませました。

正面に見えるのが交流館です。

なごみ倉にはオシャレなカフェ『杜のCAFE』が併設されており、気軽にお茶ができます。

なごみ倉と歴史資料館の間には芝生広場があります。

7月位までは芝生の養生期間の為、中に入られないように、ななこ垣を作ってみました。これだけでもシンプルながら味があります。

伝承館と収蔵館の間の芝生広場には、できるだけ自然の流れに近づけたせせらぎや洲浜があります。

川底も一個一個玉石を水の流れを意識してコンクリートに打ち込んでいるので、せせらぎの水音が心地よく響き、これが人工的に造られたということを忘れさせてくれます。

再設置された手水鉢や切石、飛石が上手くこの庭の景に馴染んでいます。

この東の杜の最大の売りは、昔ながらの茶室があることです。

その名も『緑筠亭(りょくいんてい)』と言います。

手水鉢は前からあった石臼を再活用いたしました。景石や飛石も再利用したものです。

アカマツの大木やクロマツは大型クレーンを使って植えました。これだけ大きい樹木が植えてあると、初めて見る人は既存木じゃないかと勘違いされる方も大勢いらっしゃるかもしれません。造ったばかりという感じにはどうしてもしたくなかったので、大変な仕事でしたがこだわってみました。

また、流れもこの先まで続いていきます。

露地との結界の為に、四ツ目垣と枝折戸を設けました。

室外機も景観にそぐわないので創作竹垣で隠しました。

流れは、大きな洲浜に囲まれた池に注がれていきます。

まだ樹々に葉が付いていないので淋しげですが、新緑の頃や秋の紅葉の頃は水面にそれらが映り込み、また違った風情を見せてくれることでしょう。

交流館の前には、もう一つ手水鉢が据えてあります。

この自然石の手水鉢は、石の中に埋もれていたのを見つけて据え付けました。この巨大な切石も土台に使われていたのを据え付けましたが、かなり迫力があり、この庭の景を引き締めてくれます。

この灯籠も再利用したもので、この朽ちた感じが時代の流れを物語ってくれています。

以上、この庭園に対して思い入れが深すぎて長文になってしまいましたが、本当に見る価値のある処なので是非足を運んでみてください。

この工事もいよいよ仕上げの段階に入ってきました。

母屋前の手水鉢廻りの仕上げを行いました。手水鉢廻りを瓦で囲み、海を作っていきます。

コンクリートで仕上げるとこうなります。

この中に伊勢ゴロタ石を敷き詰めれば、海の完成です。

 

次に、芝生と玉砂利敷きの境界を竹柵ですることにしました。

杉の杭に割竹を釘で止めるだけの簡単なものですが、仕上がりはコスパ大です。

次に、流れがうまく出来ているか?試験的に水を流してみました。

結果、水漏れもほとんど無く、うまく池に溜まってくれました。あとはウォーターレベルの調節と水流の調節です。

ここまでくると完成形が見えてきました。あと少しの辛抱です!

 

こんな事ってあるんですね~?2月の初旬でこんなに雪が少ないなんて超~~~びっくりです。

天も我々に味方してくれてるのかな~。

ところで、あれだけ時間が掛かりそうだった池の玉石の打ち込みがようやく昨日で目途が立ちました。

毎日少しずつですが進んでいき、ようやく昨日手直し仕上げ以外は完了しました。

本当にプレッシャーで眠れない日々が続いていましたが、昨日はお酒も飲まないのに大イビキをかいて爆睡していました。

それと流れの部分も養生シートを剥がしたので、だいぶ感じが掴めてきました。

まだ水は流していないので多少の調整は必要ですが、本人的にはまあまあ出来たと思っています。

後は母屋の前の残りの植栽や、四ツ目垣の設置など仕上げに入ります。

気持ちに余裕が出てきたので作品にもゆとりがでてくるでしょう。

 

 

いよいよ、この工事の最大の山場となる池の工事に入りました。

足場で組まれた囲いはまるでモンゴルの移動住居「ゲル」のようです。

池の底部には防水シートを張って、その上にベースコンクリートを打設しました。

白いラインの内側が洲浜になるので、またこのように1個1個玉石をモルタルに打ち込んでいきます。

なるべく自然に見せる為、大きさの違う石をうまく組み合わせていきます。

水の流れを予測しながら石を据え付けているので、人工的に見えなければ良い仕事と言えるのではないかと思っています。

1日でできる仕事量はたかが知れているので、目の前の事だけ考えて地道に作業を続けていくつもりです。

お正月気分も冷めやらぬまま、3月中旬工期ということで人生初の真冬の工事となりました。元請さんの方で足場を作って仮囲いしてもらったので、やるしかありません。

まずは露地前の流れの玉石打ち込みです。

このように防水シートを張ってからベースコンを打っています。

その上にモルタルを敷いて、玉石を一個一個根気強く打ち込んでいきます。

作業終了した所からシートですべて囲って養生していきます。おかげでコンクリートも凍結することなく、何とか固まってくれました。

次に大雪が降るとクレーンがセットできないので、3日掛りで高さ7mのモミジの大木を掘り上げ大型クレーンで吊り上げました。


やはりこれだけの大木を植えると、このモミジがさも以前から植えてあったかのように存在感があります。

他にもハナミズキやナツツバキ、ツリバナ、アオダモ等の株立を順次植え付けていきました。

それらの植栽が終わると、工事が一気に進んだかのように景観がだいぶ変わりました。

まだまだ、これから流れの玉石打ち込みが続きます。風邪などひかぬよう、寒さ対策をバッチリ行って作業を続けていきたいと思います。

 

芝生広場の流れ工事が大体完了しました。

その流れに沿って雑木の植栽を行いました。

すると、かなり自然に近い景観になってきました。

試しに水を流してみると、よりリアルに自然を再現しているように感じます。

水辺にはヒメシャガが植えられ、野芝が全面に張られると景観は見違えるほど良くなりました。

周囲の人達からも「自然風ですごく良い」とお褒めの言葉を頂き、心が折れそうになりながら玉石を埋め込んだ苦労が報われた瞬間でした。

ただひたすら、川底に玉石を打ち込んで何日経ったのだろう。

先が見えない仕事というのは案外辛いものです。

ようやく一か月半ほど経ってから流れの部分が完了しました。しゃがんでの仕事なのでかなり腰が痛いです。

でもその甲斐あってパッと見、かなり自然な流れを再現できたと思います。

次は第2クール。広い洲浜風の池の玉石張りです。

池の途中には、そこと渡れるように沢飛石を設けてみました。もちろんこの廻りも玉石を打ち込んでいきます。

下流の方なので上流は石を少しデコボコに荒く見えるようにしていましたが、ほぼほぼ平らに打ち込んで柔らかい印象を与え、より自然に近づけました。

約2ヶ月近く掛かって、ようやく芝生広場の玉石打ち込みが完了しました。

何とか完了しましたが、精神的には結構きつかったです。

でも、それなりの達成感は得られ出来栄えには満足しています。

 

この庭を鯉が泳ぐ池と、そこに流れるせせらぎを残して全てリノヴェーションしてほしいと頼まれました。

まず一番に考えたのは事務室から眺めた時に、いかに心安らぐ空間を演出できるかどうかでした。また、周囲は全て舗装してある駐車場なので、庭の中を回遊しても飽きの来ない空間を作り出せるかも大きなポイントになりました。

既存の樹木はモクレンやツバキ、ノムラモミジ、シャクナゲ、ムラサキシキブの5本を残して全て抜根しました。

また豪雪地帯である為になるべく雪囲いの手間を省略化すべく、いくつかの方法を実践しました。

高木は全て雑木(アオハダ、アオダモ、ジューンベリー、ツリバナ、ハナミズキ等)を植栽し、枝をしおるだけで雪囲いが完了するようにしました。

地被類は全て多年草(クリーピングタイム、フイリアマドコロ、フウチソウ、ビンカミノール、ヒューケラ、シラン、スジギボウシ、フイリヤブラン、シャガ)を植えて野趣味な感じが出るように配植しました。もちろん雪囲いは必要ありません。

既存の流れは殆どいじならいで、石を少し足したり移設したり、段滝を作ったりゴロタ石で洲浜を作ったりして少しリニューアルしました。

事務室からの眺めはこのようになりました。

「まるで避暑地に遊びに来たみたい。」と喜ばれたので全てが報われました。

庭の全景は既存のモクレンやヤマモミジがある事でかなり落ち着いた雰囲気になりました。

白御影の敷石で土留した事で、庭の印象がスタイリッシュに見えます。

生垣は全て曲線を描いてあり、マサキ、シラカシ、ヒイラギモクセイの常緑樹を植えて、高さも少しずつ変えてあります。

庭は三方向に出入口が設けてあり、こちら側には階段を作って変化を付けてあります。

このように庭は自由に散策する事ができ、眺める方向によって景色が変わります。歩く度に新しい発見があるかもしれません。

池の手前には富沢石を乱張りしてあります。これによって庭の景が引き締まりました。

心なしか鯉も嬉しそうに泳いでいます。

どうしてもイメージに合わなかった流れを改修していきます。

まずは削岩機で既存の石組を壊していきます。

予想以上に石が頑丈に固定されていて驚きました。外した石を別の位置へ組み換えし、当社から持ってきた石と組み合わせて護岸石組を行います。

石組が完了すると、だいぶ単調だった石組も大小の石が組み合わされる

事で石組に奥行きが出てきました。

それに伊勢ゴロタ石の洲浜を施工すると、また違った雰囲気になってきました。

次はいよいよ植栽工事です。

かなりの種類の雑木と地被植物が植えられるので、ちょっぴりリッチなリゾート地みたいなコンセプトで仕上げたいと思います。お楽しみに!

4月中旬から工事に取り掛かっていましたM様邸の作庭工事。

1ヶ月半にも及ぶ長丁場でしたが、ようやくここに完成しましたのでどのように変化したのかビフォー・アフター形式で紹介させて頂きます。

 

before

 

after

2台用のカーポート。物置も建物の外壁と同じオータムブラウン系の色で統一し、一体感を持たせています。

そのカーポートと合わせて建てたフレーム。額縁効果で、眺める景観を額縁状の枠で切り取ったので、眺めた時の印象が強くなりました。それに合わせて、門柱も枕木と柱を組み合わせて大胆にデザインしてみました。

 

before

 

after

こちら側から眺めても、やはりカーポートとフレームが組み合わされる事により、カーポートだけが孤立しているのではなく、一つの構築物として成立しており一体感が生まれています。

 

before

 

after

庭の境界には板塀を設けて空間を仕切っています。

板材は和モダンを強調する為に縦使いにして、間にアクセントとしてさらし竹を挟みました。板塀も同系色に塗った事によりシックになりましした。

アプローチには「ベンガルブラック」という珍しい黒い石材を乱張りにして張り、白御影石の敷石と組み合わせる事で、コントラストが強調され、あたかも料亭の苑路のような高級感が演出できました。

主庭はゴロタ石で作った洲浜と、伊勢砂利で作った流れで構成された枯山水を作ってみました。

植栽はできるだけシンプルにしたかったので、ヤマモミジ、ハナミズキ、アオハダの3本のみにして構成しました。それとは対照的に、下草はコケ

の代わりにリュウノヒゲをビッシリと植え込み、所々に山野草を植えて趣を与えています。

 

before

 

after

道路沿いにはマサキの生垣を設け延長を長くする事で、緑の量を増やし潤いを与えています。

 

作庭家が提案するこだわりの外構


 いろんなハウスメーカーや工務店で建てられた、様々な建築様式にいかにトータルコーディネイトできるか、それによって街並みにあるお客様の家全体の印象が大きく変わってくると思います。
 

 当社のデザインは「作庭、植栽」の得意分野のみに特化するのではなく、カーポートや物置の配置、アプローチ、それらを結ぶ動線、外部とのプライバシーの確保まで細かく気を配りながらお造りいたします。
 

 単に美しいだけではなく、使い勝手も良く、それでいて管理も楽な、全ての意味でご満足いただける作品を提供させて頂きます。 特に職人が丁寧に作り上げた石積み、石貼りの美しさに、庭師としての技のこだわりを、きっと感じ取って頂けると信じております。 是非、施工事例の画像をご覧ください。

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