月別アーカイブ: 10月 2019
先日、一造会(全国1級造園施工管理技士の会)で、
当社が昨年9月から今年3月に施工した東根市の【東の杜】が
栄えある“第14回一造会大賞”を受賞いたしました。
17日には東京農業大学で行われた授賞式・発表会に出席し
25日には日本消防会館で行われた事例発表会で
プレゼンテーションを行いました。
【2019 CLA賞、一造会大賞 合同表彰式・受賞者発表会にて(10/17)】
【公園緑地関連三賞受賞作品発表会“今年のNo.1はこれだ”にて(10/25)】
限られた予算と短い時間の中で
今まで経験し磨いてきた技術や知識を活かし、
東の杜を東根市の新しい顔に生まれ変わらせるプロジェクトをまとめた資料には
『リノヴェーションで蘇る東の杜
~収まり+コストカット=クロスオーバー~』
というタイトルをつけました。
予算の関係による度重なる設計変更や台風豪雨による被害、
さらに人生初めての冬期施工という事で先の見えない工事でしたが、
何とかやりきった7ヶ月。
壁にぶつかる度に悩み、考え、挑戦して乗り越えてゆく姿を
高く評価していただけました。
【東の杜・芝生庭園】
今回の受賞により【東の杜】はもちろん、東根市についても
「どんな所なのかな…?」と多くの方に
興味を持って足を運んでいただけると嬉しいです。
そして、ただ作庭して終わるのではなく
まだまだ新しいこの【東の杜】がこれからどのような形で
付近の観光名所(大ケヤキ等)や東根市民の皆さんと
繋がっていくのか…いつまでも親しまれる施設の庭園であるよう
今後も当社で丁寧な管理を続けていきたいと思います。
東の杜完成時のブログやYoutubeもぜひ合わせてご覧ください↓↓
東根市のとある場所(東の杜)のリノヴェーション。遂に完成致しました。
家を建てた時に芝を張られていたのですが、
「お隣との境界にフェンスと家庭菜園が欲しい」
とのご依頼でした。
着工前はこんな感じでした。
基礎ブロックを据え付けて木製の柱を立てていきます。
家庭菜園も同じ木製で囲い、統一感を持たせました。
高麗芝が砂利まで伸びないようにエッジキングを行います。
以上が完成するとこうなります。
このネットフェンスに植物を這わせるのが奥様のご希望でした。
来春にこの家庭菜園にいくつかの野菜の苗が植えられ、
収穫の時を楽しまれているご家族の笑顔が目に浮かびます。
思い出の楽しい時を過ごして欲しいものです。
A様邸の作庭工事もいよいよ大詰めの雑木の植栽です。
ナツツバキやヤマボウシ、ナツハゼ等の雑木を主に植えていきます。
次に枯れ水部分に雑草防止の防草シートを貼っていきます。
伊勢ゴロタ石を敷き詰めれば、
水を無くして水を楽しめる枯山水になりました。
雑木が植えられると庭の形がだいぶ見えてきました。
石臼を再利用した手水鉢も仕上がりました。
残すは下草の植栽です。
完成までもう少し…京風枯山水を目指して頑張ります!
メインの石組が終わり、細部の仕上げに取り掛かりました。
土留めには割竹を使って、緩やかな曲線を描きました。
なかなか風情のある仕上がりになりました。
次に玉石を使って州浜を作っていきます。
去年施工した【東の杜】と同様に
玉石を洗って大きさを選別し、
1個1個モルタルに打ち込んでいきます。
ここで去年やった実績が実を結び、
だいぶ仕上がりも良くなってきました。
州浜が完成するとだいぶイメージが掴めてきました。
次はいよいよ植栽に入ります。
これで雰囲気が一気に変わるのでどうなるのか
私もすごく楽しみになってきました。
今回の作庭で1番の主たる仕事“石組”
大きいもので3tを超える石を据え付けなければならないので
迫力のある石組になるとは思うのですが、
それゆえ危険を伴います。
25クレーンを使っての石組。
最近では珍しいです。
職人と対比して見てみると、石の大きさが分かると思います。
石組している我々もやはり危険と常に隣り合わせです。
石臼を手水鉢として再利用しました。
古いものなので味があります。
掘削時に出てきた玉石を使って、土留(野面積み)を行いました。
すでにメインの立石は立っていましたが、
作風が違う為、それに合わせて石組するのは大変でした。
しかも青石(鮫川石)・赤石(目高石)と鳥海石が混在していたので
メインの滝石組の所は鮫川石・日高石を使って迫力を求め、
それ以外の所は鳥海石を使いました。
石臼を再利用した手水鉢も何とか様になりました。
次はこの流れをより『枯山水』っぽく仕上げるために
州浜をつくっていきたいと思います。
先日施工を完了させた新庄市のT様より
わくわくアンケートのご回答をいただきました。
当社で初めて施工をしてから約20年。
T様とご家族の方が大切にしてくださった庭をリガーデンさせていただきました。
落ち葉の掃除や除草の軽減にご満足いただき、安心致しました。
今年新たに植栽した樹木につきましては、
T様の不安を減らせるよう、しっかりサポートさせていただきたく存じますので
なにかお力になれる事がございましたらご気軽にご相談下さい。
そしてT様のお言葉通り“暗から明へ”と変貌を遂げたお庭で
ご家族の皆さんとの新しい思い出をたくさん作っていただけたら、大変嬉しく思います。
最後になりますが、当社従業員の対応につきましても
お褒めの言葉をいただきまして誠にありがとうございました。
T様よりいただいたあたたかいお言葉を励みに、従業員一丸となって
ご利用いただく全てのお客様にご満足いただける会社を目指し精進して参ります。
お客様からの最初のご相談は
「庭を解体したいのですが、石を処分するのにいくら位かかりますか?」
というものでした。
…が、しかし中には重さ3tを超える石があったので
「処分するよりも組み直した方が良いんじゃないか…?」
という事になり、工事が始まりました。
着工前はこんな風に2本の赤松と立石が残されている状態でした。
整地してから約1ヵ月が経ち、現地に入ると草がボーボー。
まずは草刈からです。
重機の入れないところは人力で行うしかありません。
これが予想以上に大変でした。
次に盛土を行います。
大まかな所はバックホーで入れましたが、
やはりバケットが届かない所は一輪車での運搬になります。
2日間でようやくここまで仕上がりました。
積み重ねてあった石にワイヤーをかけて、全てをバラバラにしました。
これで石の形がようやく掴めました。
盛土も出来るところまでやってみたら、
何となくですが庭の形が見えてきました。
次はいよいよ25tクレーンを使っての石組になります。
大きな石を活かす迫力のある石組にしたいと思っています。
カツラの木が大きくなり過ぎて根上りを起こしていたり、
テラス風に敷いていた枕木が腐ってしまっていたり…
やはり20年以上経つといろいろ手直しが必要になりますね!
どのように変化したのかビフォーアフター形式で説明したいと思います。
【Before】
【After】
アンティークレンガで縁取りをして
化粧平板をアクセントにした大きめのコンクリートのテラス。
平板が直線に並べられているので
目の錯覚で奥行きがあるように感じます。
これでどんなに雪が降っても除雪機で簡単に飛ばすことが出来ます。
もちろん玉砂利の下には防草シートが貼ってあるので、
雑草対策もばっちりです。
【Before】
【After】
伸び過ぎてしまったカツラの枝もさっぱりと剪定され、
美しい樹形を取り戻しています。
根上がりも上根を全てチェーンソーで切って、
防草シートで囲ってあるのでもう大丈夫です。
中央には小舗石(錆)で縁取りををしてアオダモの株立を植えて、
根〆にはキャットミントを植栽しました。
これで雑木のバランスが取れました。
【After】
全てベージュ系の柔らかい色調でまとめたのでシックになりました。
曲線が美しいオシャレな空間に生まれ変わりました。