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モダンジャパニーズへの変遷

弊社施工作品

巷では、イングリッシュガーデンと呼ばれるガーデニングブームも少し前までは流行っていましたが、気候風土や植物特性の違いからコニファーが大きくなりすぎたとか、植物が枯れてしまったりとか失敗するケースが目立ってきています。


それでは何故イングリッシュガーデンが流行ったのでしょう。それは外構業社の提案がレンガや枕木を使って一見すると見栄えのするものになっていたり、比較的ローコストで出来上がるのに、お客様が魅力を感じたからでしょう。


町で良く見かけるコンクリートや化粧ブロックの土留やフェンスは、機能的かもしれませんが、一度雨が降れば逃げ道を失った水は滞水してしまい根腐れや、やっかいな苔やナメクジ発生の原因の一つになっていました。その点、日本に古来より伝わる石積みは基本的にモルタルは使いませんので石と石の隙間から水が適度に抜けていく為、滞水するということはありません。


建築様式も在来工法からいろんな工法へと変化を遂げ、従来より限りなく洋風に進化を続けて来ましたが、外国のそれと比べるとやはり日本の気候風土に合わせて、日本風にアレンジしてある訳です。


ガーデニングも建築様式の変化に合わせて少しづつ進化していく事が必要でしょう。 私達は、イングリッシュガーデンのもつ地被植物を用いて庭のいたるところで花が咲き、尚かつ維持管理の省力化を実現している洋の利点と、日本庭園のもつ石積みや既存の材料を上手に工夫してワビサビを感じさせる和の感覚を融合できないかと考えています。


それには、いくら発想やデザインが優れていても、それを表現できる確かな伝統技法を身に付けなくてはなりません。しっかり修業して体得してこそ新しい表現力が生まれるのです。


洋風でも和風でもない、その両方の良い所だけ取り入れた新しい感覚の庭づくり『モダンジャパニーズガーデンの完成』に向けて私達は邁進してまいります。


 

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