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京風庭園の完成

天童市のT様邸の京風庭園が、ついに完成致しました

それではご覧ください

 

 

この画像を見ると、いかに奥行きが無いかお解りになるでしょう

庭の半分が軒内に入っています

逆を言えば、これだけでも十分和風庭園が作れるという証明にもなります

 

 

 

背景を御簾垣で空間を仕切り、その前に鳥海石にて三尊石組みを組みました

その前には夏目型の手水鉢を据え付けています

カケヒは特注で長いものにこだわりました

 

 

手水鉢を置いてある前石の周りには、富沢石の乱張りを施しどこか京風を醸し出しています

アクセントに海には伊勢ごろた石を敷いています

 

 

別の角度から見るとこうなります

雑木類はナツツバキやヤマモミジ、ツリバナそしてヤマボウシ、エゴノキなど和風庭園には鉄板の樹木を植栽しています

低木にはサツキツツジやヒラドツツジ、が植えてあり下草にはフイリヤブランやヤブコウジを植え、その所々の間には

大文字草等の山野草がちりばめられています

 

 

南側だけがやたら立派になってしまったので、最初予算の関係で割愛されていた樹木も

一部復活しました(ノムラモミジ、マユミ、ヤマモニジ等)

完成まで約20日間要しましたが、日々庭に変化がある度お客様には大変喜んで頂きました

ある時には「庭があんまり立派になり過ぎて、家まで建て返らんなねぐなったみだいだは~」

と笑って頂いたので、この仕事に携わっていた職人達はとても遣り甲斐を感じていたようです

日本庭園の持つ伝統と技術を伝承していくには、こういう作庭の機会が無くてはならないと

改めて思い知らされました

このチャンスを与えてくださったお客様には改めてお礼を言いたいと思います

本当にありがとうございました

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