東根市A様邸の作庭工事、遂に完成致しました。
本格的な枯山水の作庭に取り掛かって約1ヶ月半…
ようやく納得のいく作品が出来上がりました。
庭がどのように変化したのか分り易くする為に、
今回もビフォーアフター形式で説明していきたいと思います。
【Before】
【After】
3本の赤松と奥に見える鳥海石の立石以外は全て造り直しました。
既存の石を全て計測しての再設置。
全て一発勝負でしたので、かなり入念な準備が必要でした。
通常の石組では考えられない石の使い方(鳥海石・鮫川石・目高石)をしているのは、
以前の庭石をそのまま利用したからです。
【Before】
【After】
野趣な味わいを演出したかったので、
ヤマモミジやナツツバキ・ヤマボウシ・ナツハゼ等の
雑木類を主体に植栽していきました。
下草には枯山水に合うように、
ヒメシャガやフイリヤブランを主に
スジキボウシ・シラン・リュウノヒゲ等を植え付けました。
【Before】
【After】
州浜には地元の川石を砕石場から買ってきて
1個1個選別し、洗ってからモルタルで1つずつ打ち込みました。
また、川の流れを表すのに真っ白な伊勢ゴロタ石を敷き詰め、
“水無くして水を楽しむ”枯山水の醍醐味を表現しました。
迫力を出す為に、滝石組の部分には
石の表現力が高く荒々しい日高石(赤い石)を用いました。
残念ながら、雑木類の多くは既に落葉してしまいまいたが
新緑の頃にはまた違った彩りを見る人に与えてくれるでしょう。
石臼も手水鉢として再利用しました。
決して派手さはありませんが
“わびさび”を十分に感じ取る事が出来ます。
奥の土留は竹柵を作って止めました。
敷いてある玉砂利の下には防草シートが張ってあり、
雑草対策も万全です。
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