相生(令和元年度施工)
既にアプローチや門柱、カーポート等の外構工事は完成されていた為に
それに合わせて作庭致しました。
神社が祀られていたり、思いの外勾配がきつかったり、
機械が入れず人力作業になったりいろんな条件が重なりましたが
比較的管理が楽で和モダンな庭に仕上がったと思います。
【着工前】
緩やかな曲線を描いて造られたコンクリート製の長いアプローチを歩いて玄関まで行く途中に、
いろんな雑木(ナツツバキ・アオダモ・ジューンベリー等)や
グランドカバー(フイリヤブラン・ヒューケラ・ベロニカオックスフォードブルー)を植えた事で、
四季折々の彩りを感じてもらえるようになりました。
照明は冬期間アプローチの除雪の事を考えて、
移動の出来る和風スタンドにしました。
また武骨なコンセントスタンドは割竹で囲い、化粧をしました。
植栽スペースには小舗石を使い、
そこにヤマモミジやウメモドキ、キンモクセイを植えました。
また大きくとった芝生のスペースや
手前に見える花壇スペースも全てアプローチに合わせ
自由な曲線を使っているので、統一感が生まれました。
根〆にはシモツケリトルプリンセスやスジギボウシ、
キャットミントを植えてあるので四季を通していろんな彩りの変化が楽しめるでしょう。
以前から祀られている赤い神社の周りは
一段高く土が盛られていたので、石組で土留をして
さらに白御影敷石を据え付けていつでも歩いて拝めるようにしました。
植栽もそれに相応しいようにヤマモミジやサザンカ、サンシュユの
和風に属するであろう樹木を植栽し、
周囲はサツキツツジの刈込でまとめました。
通路を挟んで両側に芝生を張る事で遠近法が生まれ、とても広く見えます。
また緑の占める面積が増える事でより豪華に見えます。
玄関先から振り返るとうまくアプローチの曲線と庭の曲線が絡んで
デザイン状の相乗効果が得られているのが分かります。
和室前の芝生は芝を竹柵で縁取る事で何気に和風の演出を妨げないようにしました。
和室前の和のスペースはあえて夏目型の手水鉢を用いました。
施主様の事を考えて、あまりかがまなくても使えるようにしたかったからです。
植栽はモミジ(コトノイト)とナンテンだけにして空間構成を出来るだけシンプルにまとめました。
瓦を縦に埋めて使ったり、
玉砂利敷きではなく伊勢ゴロタ石を播き石する事によって
高級感が増すと共に気温が下がってくると赤葉になるセイヨウイワナンテンスカーレッタの葉との
コントラストが絶妙に際立ちました。
【秋~冬の様子】
【春~夏の様子】
新緑の季節になると玄関のフェンスからのぞく爽やかな緑の樹々が訪れる人を出迎えてくれます。
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