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施工作品15 東根市A様邸

東根市A様邸

着工前はこんな風に建物の周囲に砕石が敷いてあるだけで、そこにはただ無機質な空間が広がっているだけでした。

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まず要望されたのが、自分達の車2台用のカーポート+ゲスト用の駐車スペース2台分です。

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カーポートの脇には、オリジナルのガーデンフェンスを設けて、空間の遮蔽と雨・雪の浸入を防ぎました。フェンスは互い違いに設置してあり、入口が見えない様に工夫してあります。カーポートの後ろ側は、庭とのマッチングを考慮して、金閣寺垣を設置しました。

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次に要望されたのが、朝の雪かきをなるべく少なくしたいとの事でした。

そこで、このアプローチの下には電熱線が埋め込んであります。熱伝導率も考慮して、薄い佐久鉄平石を貼ってアクセントをつけました。また、玄関まで4列も直線で並べる事で、入口からの延長がすごく長く感じさせます。

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既存のコンクリート擁壁に高さを合わせて、新たにコンクリート擁壁を追加しました。その上には、オリジナルのガーデンフェンスを設けました。

この辺りは、都市計画地域に入っており規制が厳しく、高さは約60cm、遮蔽率も約60%しか認められず、結構苦労しましたが何とか条件はクリアし、見栄え良く設置する事ができました。

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主庭の青い巨石の石組は、施主様が既に別の造園屋さんに発注されており、完成済のものを石庭風にしてほしいと頼まれました。そこで、白御影の縁石を使って四角に囲み、その中に伊勢砂利を敷き詰めた所うまく収まりました。四隅は、玄関アプローチと同じ佐久鉄平石を直角三角形に貼って、オリジナリティーを演出しました。

石組の背景には、ナツツバキの株立やアオハダの株立、ヤマボウシ、ヤマモミジ等の株立を植栽しました。特に施主様はツツジ類に興味を持たれており「紫竜の舞」や「華宝」といった珍しい種類のものを植栽されています。

地被には、コケの代わりにリュウノヒゲを密植し、玉砂利との境は瓦を縦に埋め込んで、和の雰囲気を強調しています。

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門柱は玄関の扉に合わせてワントーン薄い色にしてあります。

石組裏の細い通路を通って、物置へと向かいます。

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リビングの前にも石組があり、シロモジの株立とウメモドキの株立等が植えてあります。こちらも地被にはリュウノヒゲを植えて統一感を出しております。

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家の裏側にも、施主様支給の鳥海石を三石組みました。

そこにはツリバナの株立1本を植栽しております。ハイゴケは、施主様自ら仮住まいしていたアパートの大家さんにお願いして、もらってきて自分で1枚1枚貼ったみたいです。

この情熱はプロの私達も見習わなくてはいけません。

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