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再生への挑戦(平成19年度施工)

和風庭園 武田園芸 山形県東根市 造園業

何代も前の先祖が作庭され、そのまま何十年も手つかずの状態だった庭の再生工事を頼まれました。 既存の石組は、当時のままの状態を活かした上で、滝石組及び池を作庭したかったので、切石や護岸石組の石は全て庭に埋もれていたものを再利用しました。 庭木や石が、とても古く大きい性か趣きがあり、出来上がってすぐの作品にはとても思えない程、どっしりと重厚感がある庭に仕上がりました。


和風庭園 武田園芸 山形県東根市 造園業

巨石は大型クレーンと大勢の職人によって積まれ、「七.五.三石組」に生まれ変わり、本当の和の庭とは何ぞやという問いかけを観る人に与え、やがて熟成し喝采を浴びることを願い作りました。 土留めの玉石まで埋まっていた石の中から選んで、1個1個積みました。 世の中に価値のないものなどないのでは?と思わず考えてしまいました。


 和風庭園 武田園芸 山形県東根市 造園業

石臼を手水鉢に用い、重なって置いてあった石を、ひとつひとつ紐解いて、それぞれに見合った配置をして仕上げました。 個々に新たに与えられた役目に、何の抵抗もなく受け入れてくれたのかの様に、湯踊石や手燭石になり、「降り蹲踞」という、一つの和の庭演が完成しました。


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