蘇生の庭(平成22年度施工)
この鳥海石で組まれた枯山水は、前の庭では全て、1個1個別の使われ方をしていました。
それに、1個1個番号をふって新しい役割を石に与えています。
樹木も全て移植したものを使い、同じく新しい役割を与えています。
それらを上手に組み合わせることで幽玄な雰囲気をかもし出す枯山水が作れたと自負しています。
伊勢ゴロタ石を敷きつめて表した水の流れも、あたかもそこに水が流れているかのごとく、うまく表現できたと思っています。
それぞれが個性的な鮫川石を組んで、手水鉢周りをまとめてみました。主となる鳥海石の手水鉢も以前の庭がいかに年季が入っているかを物語っています。
奥にある変形の山灯篭も庭に安堵感を与えてくれています。
約80㎡にもおよぶ芝生広場の一角に、鮫川石と瓦、そして下草のリュウノヒゲでまとめられた石組、シンプルな構成ながら、それでいて存在感のある石組みがいいワンポイントになってくれました。
白御影石でできた園路が庭に奥行きを与えてくれています。
いったいこの先にどんな展開が待ちかまえているのか、わくわくさせてくれます。
以前の庭に埋れていた玉石を再利用して、野面積みで土留めをしています。思ったより勾配がありそれがかえっていい空間を生み出してくれました。
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