「東根の家作庭工事」 令和6年度施工
【着工前】
とある本屋で建設関係の雑誌を立ち読みしてて、その構造の斬新さとデザイン、
強度に驚かされ、所在地が東根にあると書いてあって、
口がふさがらない程の衝撃を受けたのを2~3年経った今でも覚えがあります。
まさかその若き建築家のN様から1本の電話を頂き、
一緒に作庭させて頂けるなんて光栄の一言に尽きます。
庭は禅宗の丸・三角・四角がコンセプトにされていると、
設計の段階で提案がありましたので、それを前提に行いました。
山門をイメージされて作られた車庫(四角)。
それに合わせてシンメトリーを意識して、左にはノムラモミジ、
右にはショウジョウモミジを植栽しました。
三角形の石組をモチーフにしてデザインしたスケッチ。
イメージスケットと比べても、ほぼほぼ同じ様に作庭できました。
玄関から眺めるとこの様に見えます。
この庭は雑木と下草と苔でシンプルに構成していて、
より自然に近い植生を意識しています。
夕暮れ時になるとまた違った幻想的な雰囲気が醸し出される所も、
私は気に入っています。
庭の裏側は鳥海石で乱組を行い、約80cm程盛土して高低差を付けています。
また車乗り入れ部の歩車道境界ブロックの間には、
ビンカミノールとクリーピングタイムが植えてあります。
日照時間は問題ないのですが、
やはり建物の中なので水やりが課題になりそうです。
実験的な植栽でもあるので、これらも含めて今後見守っていきたいと思います。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。