リ・ガーデン(平成21年度施工)
何十年も放置された庭は、木々は生い茂り、クロチクの根は至る所へその育成範囲を広げていました。
これらの条件を全て無にしてから、庭の大改造に着手しました。
必要最小限の木だけ剪定し、後は全て伐根しました。広く空いたスペースにはできるだけ多く芝生のスペースを取り、極力メンテナンスが楽な様にしました。
裸地の部分も土壌改良してあり、奥様が自由に花壇として楽しんでもらうスペースにしてあります。
これでご夫婦が念願しておられた足を地に着けた生活、すなわち植物の手入れを協力して行い、お二人の共有する時間が増え、会話も話題も増え、笑いの絶えない生活。これがきっと叶う事と思います。
この庭に新たに植栽されたブナやカツラ、ガマズミ、モミジ(琴の糸)が四季の移り変わりを演出し、お二人に癒しのご褒美をもたらしてくれる事を約束します。それこそが、「リ・ガーデン」の本当の意義なのですから。
空間構成はシンプルになればなるほど、そのハードルは上がります。
この坪庭は以前からあったナツツバキの株立だけを残し、三個の景石とコグマザサだけでまとめてみました。
コンクリートで四方を囲まれているので、これでコグマザサの根が悪さをする事はありません。
こういうまとめ方も、場面によっては効果大。アリだと思います。
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