庭演の煌めき(平成29年度施工)
中庭が主役になるような設計の住宅でした。
設計士さんとお客様の意見を伺いながら、四方向どこから眺めても額縁に切り取ったような絵になるようデザインしました。
メインのリビングから眺めると、このような絵になります。
窓際にアオダモの株立を植え手前に大きな木を植えた事で、奥に植えたツリバナの株立、オトコヨウゾメと比較されて逆遠近法により庭が広く感じるようになりました。
大洋紅という紅っぽい小舗石で囲まれた植栽地の根〆には、ヒューケラという多年草を植えて華やかさをプラスしています。
枕木風のヴィンテージウッドと富沢石の組み合わせで作った苑路は、雲形にすることでおもしろい形になったのと同時に、駐車場と裏口とを結ぶ動線を上手く繋いでくれています。
ツリバナとオトコヨウゾメが植えられた根〆には、リュウノヒゲだけでシンプルにまとめてみました。
中庭なのであまり手が掛からないように、防草シートの上に玉砂利を敷き詰めた事で雑草対策も万全です。
裏口の方から眺めるとこのようなまた違った形になります。
こちら側でもやはり逆遠近法を用いているので庭が広く感じられます。ウッドデッキまで続く苑路が、この庭でいかに重要な役割を果たしているのかが分かって頂けると思います。
建物の北側角地に面した前庭。このままにしておくと車からショートカットされそうなので、白御影の間知石を使って土留し、そこに盛土をして一段高くしました。
抽象的でどこか和モダンな形にしたかったので、伊勢ゴロタ石を敷き詰めて作った枯れ流れの中に水盤を置いてみました。
和室の前という事もあり、植栽も和の香り漂うヤマモミジやシダレモミジ、それとガマズミを植えてみました。下草にはフイリアマドコロとフイリヤブランを植えて、主張する事が少ないものを敢えて選びました。
水盤に水を張って、モミジの葉一枚浮かべただけでも風流です。
和室の中の障子を開けると、一枚の絵のように景色が切り取られます。とても贅沢な空間が生まれました。
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