リ・ガーデン枯山水(平成20年度施工)
道路拡幅に伴う庭の改修を頼まれました。古くから存在する池は、そのまま枯池にして、そこへ仮置きされた山石を使って枯滝を作ることにしました。数が限られた石を使って滝石組を行うことは、非常にセンスと技術が要求される困難な仕事でしたが、自分ではうまく組めたと思っています。 石がとても古く品格が漂っていた為、今作った庭とは思えないくらい、しっくりと前の庭に調和しています。
古くからの旧家である施主の庭にひっそりと鎮座している供養塔。これも方角に注意しながら据付けました。 今ではあまりお目にかかれない自然石の夏目型手水鉢や、オリジナルの雪見灯籠、昔使われていた石臼、山寺石の飛石、どれも貴重な素材で、この庭には無くてはならない存在です。
枯池の全景です。水に見立てた伊勢ゴロタ石の白が景を引き締めています。 既存のキャラを雲型に刈り込むことで、この枯山水になじませています。 手前に見える水たまりの石は石柱の台座石と思われるものを再利用したものです。
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