和モダンの追求(平成21年度施工)
オリジナル門柱はアプローチに合わせてアールを用い、得意の美ブロで土壁っぽく仕上げ、色もアプローチに合わせて極薄いピンクが混じっています。表札もブロンズ製にひらがなで名入れしてあります。
特筆すべきは左官屋さんの技術のすごさ!アールをひねった形で天端を仕上げてあり微妙なカーブがつけられています。ハケ引き仕上げも丁寧につけられており納得の仕上がりです。
これにはお客様が待った甲斐があったと喜んでもらえました。
こういう奥行きのない場所は、縦の空間活用で広く感じさせる事ができます。
人工竹垣で隣地との空間を仕切り、露地庭っぽく見せる為、奥にはアケビ棚を、既製品をアレンジして作りました。
これで奥行き感がぐっと増しました。平庭にする為、あまり盛り土は高くせず、瓦で縁取りしてモダンな感じに仕上げています。
雑木類(ヤマモミジ、ナツハゼ、アオハダ、ウメモドキ等)も多く植えられ、四季の彩りを感じさせてくれるでしょう。
和モダンをテーマにした、この庭の最大の見せ場は手水鉢まわりの割り切り方にあります。
普通は湯桶石や手燭石や海が設けられるのですが、ここはそれらを省略し、板石の上に手水鉢と寸松庵型灯籠のみを置いて思い切ってシンプルにしてみました。直線的なラインがかえってモダンな感覚に訴えます。
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